1989 3CV

スーパースポーツモデルとして登場したFJもレーサーレプリカ人気で影が薄くなり、動力性能そのものよりも高速走行時の快適性をより高めた高速ツアラーとして1988年にマイナーチェンジし、3代目FJ、3CVが登場しました。

製造年ごとに細かい相違点はありますが1988〜1990年までの基本型車両はこの3CVです。
巷でいう「前期モデル」の中では比較的年代が新しいので、一番見かけるモデルではないでしょうか。

オーナー&画像提供:Club-FJ O氏

画像は1989年式の3CV、基本的に1988年型と同じモデル。

三代目FJの特徴は、フロントカウルの大型化とフロント周りの一新です。

カウルは、ウインカーがビルトインされているナックルカウル部分の張り出しが大きくなり、スクリーンも立ち上がったスタイルに、カウルが一回り大型化したことで、ウインドプロテクション性能が向上しています。

前後ホイールが中空3本スポークタイプになり、フロントホイールが16インチから17インチに変更、タイヤ幅は変更なしですが、70扁平のタイヤ採用によりホイールのリム幅が、これまでの2.75インチから3インチに変更されました。
リヤのタイヤ、ホイールサイズは変更なし。

フロントブレーキは、298mmφフローティングローター+対向4ポットキャリパーに強化、後輪ブレーキは従来のベンチレーテッドディスク+対向2ポットキャリパーのままである。
このことから、大きなディスクローターを使うための17インチホイール採用だったのでは?と想像しています。
17インチ化したとはいえ、120/80-16と120/70-17のタイヤ外径寸法はほとんど差が無いからです。

フロントフォークのアンチノーズダイブ機構は外されましたが、プロリード、伸び側ダンパー調整が可能なプログラマブル・サスは継承されており、リアショックも同様。

エンジン関係では、高速度域の信頼性向上のために、キャブレターへの燃料供給方法が負圧コックによる自然落下式から電磁ポンプによる圧送式に変わりました。

あと細かい変更点は、チョークノブ上部のカウル(燃料タンク左側)内に小物入れの装備、カウル横のエアダクト部のプロテクターの形状が上下別体型から、横長の1本ベルト形状に変更、テールカウルのフィンがブラックアウトから、ボディーカラーと同色塗装に改められています。


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